私がニューヨークの美術大学に通っていた頃、写真を専攻していました。

そして、夏の間、サマーセッションでファッションフォトグラフィーのクラスを取りました。そのクラスに彼がいました。彼はドイツ出身のドイツ人で、見た感じはブラッドピット似でした。

 

最初は単なるクラスメートに過ぎなかったのですが、だんだんと話す回数が増えていって、いい友達関係になりました。
私はその頃、4年間続いていたボーイフレンドと破局したばかりで、しばらく恋愛はいいや、と思っていた頃でした。

彼はプレイボーイで、クラスの間にも「今夜はデートがあるんだ」というようなことを平気で言ったりしていましたし、それをなんとも思わない自分がいました。

 

ある日、彼からディナーの招待を受けました。6人ほどのゲストをもてなすディナーで、料理は彼がしていました。

その頃から、自分の中の彼が素敵に思えるようになって、恋愛感情が湧いてきました。彼は交換留学生で、お金がなかったのでまるでジゴロのようなことをして生活しているのでした。

 

私は彼のことが好きでしたから、できるだけ一緒にいたいと思っていました。電話がかかるとすごく嬉しくて、電話がかかってこないとすごく落ち込むような毎日を送っていました。

 

彼のアパートの部屋には女性の写真がたくさん貼ってありました。それまで関係を持った女性のスナップ写真を張っているのでした。まあ、プレイボーイだから仕方がないかな、と思って見ていました。

私はいつになく積極的になっていました。彼はそれまで日本人の女性と付き合ったことがなかったので、未知の世界というような感じでした。

一緒にクラブに行って夜中じゅうワインを飲んで過ごしたりしました。なんでも話せるいい友達でした。

ドイツ人はお酒が入っても顔色が変わらないので、酔っているのかシラフなのかがよくわかりませんでした。私はアルコールが飲めなかったので、ほとんどのワインは彼が飲んでいました。

 

私はある日、彼のアパートに行き、自然の流れで深い関係になりました。

しかし、それはそれまでのいい友達関係をぎくしゃくさせることになってしまいました。彼はプレイボーイで私を遊びで付き合ったりしたくないと言いました。

彼は本来のジゴロの姿でいたいようでした。私はきっぱりと彼を諦めることにしましたが、そうした途端に、彼から連絡が頻繁にかかってくるようになりました。

追うと逃げるし、逃げると追ってくる典型的な男性でした。

 

 

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